位置及び自然環境

• 道峰区の位置

  道峰区は、都心（ソウル市庁基準）から北東約12kmに、区の中心の防鶴洞が位置しています。区の総面積は20.84㎢で、ソウル特別市の総面積の3.44％を占めています。区の面積の大部分は、面積10.05㎢の北漢山国立公園をはじめとする公園地域で、区の総面積の48.2％を占めています。
  
  ソウル特別市の最北端に位置する道峰区は、東は蘆原区上渓洞、西は江北区水踰洞と牛耳洞、南は蘆原区月渓洞と江北区樊洞、北は議政府市長岩洞に接しています。またソウル北東部への玄関口で、地理的位置は以下の通りです。

• 道峰区の地理的位置

  区庁所在地	方位別	経度と緯度の極点		延長距離
  		地名	極点
  ソウル特別市道峰区マドゥル路656（放鶴洞）	東端	倉洞756-43	北緯 37°38′35″ 東経 127°03′19″	東西間4.3㎞
  	西端	道峰洞 山44	北緯 37°41′20″ 東経 127°00′25″
  	南端	倉洞514-2	北緯 37°37′39″ 東経 127°02′30″	南北間7.9㎞
  	北端	道峰洞 山31	北緯 37°41′55″ 東経 127°00′53″

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• 道峰区の自然環境

  道峰区の地形は、南西部には江北区と境界をなす牛耳川が流れ、北部には議政府市と境界をなす道峰山が特徴的です。また東部は低地帯で、咸鏡南道元山の永興湾から始まり、ソウルを経て西海岸まで続く細長い楸哥嶺構造谷の南端にあたりますが、この谷に沿って漢江の支流である中浪川が流れています。この北側には東部低地がありますが、これを挟んで、蘆原区側には仏岩山（508メートル）、水落山（637.7メートル）などの山々があります。
  
  道峰区のシンボルである道峰山は、「ソウルの鎮山」として知られる北漢山に隣接しており、最高峰の紫雲峰（739.5m）をはじめ、萬丈峰（718m）、仙人峰（708m）、五峰（625m）などの雄大な峰々が、渓谷の清流と緑豊かな森林に囲まれて秀麗な景観を誇っています。
  
  世宗時代の詩人で、漢城府判尹（現ソウル特別市長）を2度も務めた徐居正は、萬丈峰の麓で道峰山の美しい景色を眺めながら、次のような詩を詠んだと伝えられています。
  
  高い屋根裏から盃を持って笑い/沢山の緑の峰々がつんつんと塊をなし/10年の歳月、することがなく、帰去来辞だけを詠み/白髪が愛らしく、私を絶えず促す
  
  地質学的に道峰山は、古生代から花崗岩の岩盤が風化と浸食を繰り返すことによって形成され、朝鮮半島の地質史上最も激しい地殻変動とされる古生代ジュラ紀中期の約2億年前に発生した大宝造山運動として知られる激しい中生代の造山運動によって形成された大規模な大宝花崗岩のドーム状の岩壁と岩稜で構成されています。
  
  ソウル市郊外に位置する道峰区の夏の気温は、市内の高温地域に比べると比較的涼しく、平均気温は1～2℃ほど低いです。気候は次の通りです。

• 気象概観

  年	温度（℃）			降水量 (mm)	相対湿度 (%)		日照 (Time)	風速 (m/s)
  	平均	最高	最低		平均	最小		平均	最大
  2018年	12.9	39.6	-17.8	1284.1	58	8	2,580.7	1.7	8.8
  2019年	13.5	36.8	-10.9	891.3	57	10	2,542.2	2	11.8
  2020年	13.2	35.4	-12.9	1,651.1	6	1	2,263.7	2.4	9.8
  2021年	13.7	36.5	-18.6	1,186.5	66	18	2,190.1	2.3	10.6
  2022年	13.2	36.1	-13.7	1,775.3	64	15	2,325.2	2.4	9.9
  2023年	14.1	35.8	-17.3	1,598.8	67	13	2,224	2.3	9.3

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  <出典：ソウル市統計表 >
• 天気日数(単位:日)

  年	晴れ	曇り	雨	雪	霧	霜	稲妻	黄砂
  2018年	109	93	104	24	8	38	18	5
  2019年	98	94	98	24	4	58	21	3
  2020年	95	105	106	21	1	73	21	6
  2021年	86	85	117	24	6	50	28	14
  2022年	110	93	104	31	1	85	21	5
  2023年	100	85	109	25	8	72	21	19

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  <出典：ソウル市統計表 >